「L134」・・・“まとめ”。

「枝支部」ybkjです。。。久々に小難しい話をダラダラと展開していこうと思います。。。

※ 内容ががっつりと濃くて深いので、読むのが嫌いな方・興味の無い方は、スクロールしない方がいいよぉ~(笑。

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01月10日生まれの1匹。このサイズ(30mmSLぐらい)になると、各々のストラクチャーにもぐりこみ、前面に出てこなくなります。撮影困難(笑。


『枝支部』では、2008年秋頃から「クィーンインペリアルタイガープレコ」こと「ペックオゥティアsp.“タパジョス”(L134)」をじっくりと飼育してきました。元々「プレコ」と総称されるカテゴリーの中では本種が一番のお気に入りで、初めて買ったその日から今日に至るまで、このお魚に対して抱く想いは、全く色褪せることがありません。。。

本種を飼いはじめた頃から飼育環境や産卵事例等々、色々と調べて実践して来た中で、最近ようやく一つの結果をみることが出来たと思っています。
そこで一つのケジメとして、子育て(オスだけですが・・・)がひと段落ついた今、「L134」について『枝支部』流“まとめ”をこなしておきたいと思います。。。




昨年の秋から始めたこの飼育方法、最終目標は他でもない『リプロダクション(繁殖)』だったわけですが、果たして、お魚さんたちはわがままな飼育者の意図・狙い通りに、かわいい子供をたくさん産んでくれました。主役の彼ら(4匹)には心から感謝しなければなりませんね。。。
実際は昨年5月にも、実験的試みでセットした30cmキューブで“怪我の功名”的成功を納めています。しかし、この時は、孵化後の歩留まりが予想以上におもわしくありませんでした。。。
この点においては、“とりあえずの成功”であって、決して自分自身“満足いく成功”ではなかった・・・。


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このコントラストがたまらないですね!白と黒がくっきり。インペリアル・ゼブラの白とはちょっと違う白。どちらかというとアイボリーなホワイトです。


『繁殖』と一言で言いますが、成功か否かは飼育者の独断と偏見によるところが大きいと思います。例えば、、、
「100個卵が産み落とされ、そのうち数匹が成魚になった」ことを成功とみなす方もいらっしゃることでしょう。。。はたまた、
「100個卵が産み落とされたら、100匹育て上げない」と成功としないアクアリストもいらっしゃるでしょう・・・。


我々みたいなアマチュア・アクアリストはプロ・ブリーダーではありませんし、それを生業にしているわけでもありませんから、その“成功”の基準はそれぞれ、モティベーションもまちまちで構わないと思います。
当の本人が結果に満足すれば、それで『繁殖』は“成功”した!、ってことで全く違和感を感じません。。。趣味なんですから。


『枝支部』として、今回の「L134」に限っては、後者に近い条件をもってして『繁殖』の“成功”、と考えていました。。。(他人に優しく自分に厳しいぃ~)






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02月19日/27日生まれの稚魚たち@保育ケース。背中の白抜き点々が“稚魚”の証し。“幼魚”になるとこの点々が消えます。何匹か消えかかっている子が居ますね!この点々が消えてしばらくしたら、保育ケースを卒業して、各水槽へ放流します。


自然界では、魚種や環境条件によって孵化後の生存率がバラバラなので一概には言えないことですが、「L134」を含めた自然に生息するプレコ全般は、孵化したあとの生存率が限りなく100%に近いものなのだそうです。他の魚種ではなかなかこうは行きませんが、少なくともこのお魚は、親魚(オス)が卵・稚魚の時期を大事に保護しながら育てているので、成せる業なんだと思います。

かといって、厳しい自然界で稚魚が100%成魚になることはありえません。むしろ、成魚にまで育つ個体は極々少ないでしょう。稚魚・幼魚時代に命を落とす最大の原因は「天敵による捕食」によるものです・・・。その他にも先天性の異常だったり奇形などもありますが、数はたかが知れています。。。また、成魚になってからでも捕食されることはもちろんの事、人間によって捕獲されたり、環境破壊によって追いやられたり。。。自然界の厳しさと比べたら、「水槽」のぬるさはそりゃ~比べようもありません・・・(核爆。

こういった自然界のプレコ繁殖事情を踏まえると、“水槽で産卵させたら、100%育て上げられるんじゃないの?”、と考えてしまったわけです。。。。
だって、天敵居ないじゃん!(隣の水槽には「暮れに菊羅」が居ますが。。。)






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「肝っ玉ちゃん」の尾ビレ。。。
自分のほら穴(人工物)より、天然の石の下(“別荘”と呼んでます)の方が好きみたいで、ここのところ、もっぱら“別荘”に入り浸る日々を満喫しています。。。覗こうものなら、このセクシィなシッポをブルブルブルっと激しく振って、威嚇しまくりぃ~(笑。性格的には自由奔放で、消灯後は水槽内をくまなく徘徊する、とても活発な子です。しかし、あまりに弾けた自由さに「セントリーノ」(某CMより)と呼ばれる始末。。。最近、またお腹が大きくなってきました。



この飼育方法のテーマの一つ「産卵に至るプロセス作り」について。

「水質の管理や水換え」・「エサの種類や量」等の基本的管理が重要なのは当然ですが、彼らの行動を観察していると、各々が所有する“ほら穴”と“ほら穴”の距離感が意外に重要なのではないか、という事に気がつきました。
今回のセッティングも60cmを4匹で分譲(笑)したので、1匹あたり横幅約15cmずつ。多少のズレはありますけど、本種を飼育するにあたっては、まぁ余裕がある方かと。。。
メスは行動力があり水槽内をウロウロしますが、その範囲は個体によって差があります。逆にオスは自分が決めた“ほら穴”をしっかりと守ろうとするため、エサ以外はほとんど“ほら穴”から出てくることはありません。ペアリングの確立をあげるには、メスの行動範囲内に、自信をもって“ほら穴”を守るオスの存在が必要です。

それから、“ほら穴”同士を隣接しないで、それぞれに遮蔽物(石・流木等)を置いて視界を妨げてあげたほうが良いように思います。。。1匹ずつ程よい間隔を設けることでよりプライベートなストラクチャーを確保する事が出来ると同時に、オスのテリトリー主張を尊重してあげる事ができます。。。隣の“ほら穴”がオス同士という状況になると、色んな意味でよくありません。喧嘩、ストレス等の原因になりかねません。出来ればオス同士の“ほら穴”は隣にならないよう、こちらから仕向けてあげることで、よりペアリングしやすくなり、平和な水槽が出来ると考えます。





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「内弁慶」の尾ビレ。。。
今年に入ってから2度の子育て。延べ日数で47日間・・・。その47日間、24時間休む事なく尾ビレをヒラヒラと動かして、卵、稚魚、幼魚(巣立つまで)に新鮮な水流を送り続けました!もはやメスの尾ビレのようなシャープさはなく、団扇(うちわ)のように一番外側の条が変形してしまっています。
最初は“ほら穴”に擦れて丸くなっちゃったんじゃないの?、ぐらいにしか思っていなかったですが、この高さですから、上側の条はどんなに広げても天井につくはずがありません。ってことは、自然と丸くなった・・・?。そういえば、扇子(角がある)で扇ぐ風よりも、団扇(丸い)で扇ぐ風の方が優しいと、昔、聞いた覚えがあります。誰に教わったわけじゃないのに、おまえさん、どうしてそんなこと知ってるんだい?
自然の持つ神秘な力と野生動物の子孫に対する愛の深さに触れました。。。恐れ入り屋の鬼子母神。。。



もう一つのテーマ「産卵のきっかけになる引き金」について。

プレコを飼育している以上、繁殖させてみたい!と思うのは当然の事です。まっ、そうは言ってもなかなか産卵まで持ち込ませるのは簡単ではないですが・・・。
そういう私も、一番最初に強く繁殖を意識したきっかけは、偶然発見した稚魚(2005年)でした。。。

というか、我々人間にとっては全くの“偶然”ってことになるんですが、、、彼らからしてみれば「産卵」したという事実に“偶然”という事はなく、「産卵」するに至ったきっかけや要因がその水槽内にあったからこそ、「産卵」せざるを得なかった。。。繁殖したのは、彼らにとっては必然であり、目論見だったんです。
ただ我々人間が、それに気づかなかったり、気にしていなかっただけなんですね。。。

んで、産卵に至った条件って一体なに・・・???。環境?水質?エサ?気圧?それとも愛??。。。 


ある日、突然ひょっこりと前面ガラスに現れる“チビプレコ”は偶然の賜物ではありません・・・。必然の結果なのです。



『枝支部』は今回の試みを通じて、その「引き金」(「産卵トリガー」)となり得る項目とその条件パターンをいくつか見つけ出せたと考えています。
基本的には、化学的な水質操作は必要ありません。pHや伝導率、水質調整剤などは、本種の繁殖に関してはあまり意味のあることではないようです。
産卵させるテクニックも「オトシン・ネグロ」や「コリドラス」、「ファロウェラ」なんかと全く違う、という事も判りました。。。

間違ってはいけないのですが、上述した「産卵に至るプロセス作り」は要するに飼育方法ですので、産卵できるようになる成魚をしっかりと育成するのが最大の目的です。そのためにはサボる事なく、日々耽々とやることをやらねばなりません。産卵にこぎつけるには、しっかりと飼育を続けている上で「産卵するためのスイッチ」を入れてあげなければいけません。。。




えっ?前置きが長いですって???




まぁまぁまぁ。。。





産卵を促す「引き金」(「産卵トリガー)」となる項目は大きく分けると、間接要因(環境要因)と直接要因(フィジカル要因)の2つがあると考えています;-

- 間接的な「産卵トリガー」 : 「季節」「汚れ」「水位」「自然光」、
- 直接的な「産卵トリガー」 : 「相性」「空腹」、

色々書き出してはみたのですが、最終的にこの6項目で充分という結論に達しました。たったこれだけなんです・・・。私自身、驚きました。。。

その他の候補としては「気圧」「天候」「水温」「pH」「伝導率」「ミネラル分」「潮汐」「添加剤」「溶存酸素量」などなどが考えられました。しかし、これらの条件は、上記の「産卵トリガー6項目」を助長する可能性はあるものの、本種の産卵を決定付けるには程遠い要因だと考えています。

これらの「産卵トリガー6項目」の相互組み合わせと構築条件のパターンによって、「産卵トリガー」になりやすくなる。。。
単純ではないですが、一旦「産卵トリガー」の組み合わせがツボにはまれば(「産卵トリガー」が引かれれば)、確実に「産卵スイッチ」が入りやすくなります。
難しいのは、その組み合わせとタイミングをどう工夫するか、、、という点です。



そうだった、言い忘れる前に、、、っと。


もう一つ大事な7番目の「産卵トリガー」は、「彼らが織り成す小さな社会に、人間がむやみやたらに立ち入らない事」です。

なかなか産まないからと言って、頻繁に「水質をいじって」みたり、「ろ過を変更して」みたり、「底砂を入れ替えて」みたり、「レイアウトを変えて」みたり、「エサを変えて」みたり、「水温を上げ下げして」みたり、「生体を追加して」みたり、「毎日“ほら穴”を覗き込んで」みたり・・・などなど。身に覚えありませんか?
良かれと思ってやっていることが、実は逆効果なのです。一旦水槽をセッティングしたら、水槽を信じて、お魚を信じて、じっと我慢することが大切です。
彼らは冷静にこちらの様子を観察していますよ。。。観ているつもりが観られている・・・。お~こわっ!

要は、、、 『いじくりまわすな』『ジロジロ見るな』 、って事です(核爆。






そして、いよいよクライマックス・・・。



産卵に直接作用する、いわゆる「産卵スイッチ」は、『夜中の上げ潮』と、結論付けました。

これはもう、人間がコントロール出来る分野ではありません。自然の成り行きに任せるのが一番ですね。ただ、ペアの行動やしぐさから、そろそろかな?ぐらいは判るようになります。


一度入った「産卵スイッチ」は、「産卵トリガー」が引かれた状態を維持出来ていることを条件に、ある一定の周期をもって自動的に入るようです。

つまり、『一度産卵したペアは、生息環境が変わらなければ、ある一定の期間を置いて再び産卵しやすい状態を維持する』、と言えると思います。季節が巡れば、自然と「産卵スイッチ」が切れるのではないか・・・、と予想しています。そして、水槽をそのままの状態で維持できれば、翌年も産むことになると考えられます。

逆に、「産卵スイッチ」を作為的に切ろうと思えば、理論的には「産卵トリガー」を戻してあげればよいだけの事ですから、難しいことありません。
一番手っ取り早いのは「人間が干渉する」こと。手突っ込んで、レイアウト変えて、ろ材を洗えば、「産卵トリガー」は簡単に戻っちゃうと思います(爆x2。。。



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「くるくる」の尾ビレ。。。
なんかこう、メスの尾ビレってハツラツとしてません?もしプレコに生まれるんだったら、絶対メスの方がいいな・・・(超爆。
この子は昨年の10月に、大怪我を負いました。今ではすっかりと癒えて綺麗な模様に戻っていますが、怪我する前と模様が変わった関係で、すっかり印象も変わってしまいました。基本的なラインの位置や模様の輪郭・形状は変わらないのですが、そのラインが細くなったり、千切れたり・・・。
で、新しい模様は少し乱れ気味です。っていうことは、模様ディテールは表面の皮膚の細胞で決まるけれども、基本的な模様位置は、皮膚の下?の組織にあるのかな。。。不思議ですね。



このお魚が「ハイプアンシストゥラス」のように、オスがメスを嘗め回して、怪我をさせるとは思っても見ませんでした。。。まっ、オスがオス(「ビビる」のこと)ですので、さもありなんですが、最初は背中にかすり傷程度でした。。。その時は、このペアで盛んに“ほら穴”交換をしていて、何故だか、ポロっと卵を産んだ後だったと記憶しています。この時の卵は無精卵だったようで、「ビビる」はすぐに放棄してしまいました。。。いや、実際は有精卵だったのかもしれませんが、あまりに飼育者(私のことよぉ~ん)がライト当てて覗き込むものだから、危険を感じて放棄したのかもしれません。
もしそれが卵塊放棄の原因ならば、私のミスで「くるくる」を怪我させたことになりますな。。。

その「くるくる」、尾ビレはおろか、背ビレ・尻ビレ・胸ビレはほとんど無くなりました。体表面(特に右半身)はすっかりむき身状態な上、右目は真っ赤に腫れ上がっていました。。。息子曰く、、、「うっ、かわいそー。“バイオハザード・プレコ”だぁー。。。」。おぃおぃ・・・。
回復治療に当たっては、当然ですが隔離しました。稚魚を育てる保育ケースを水槽にぶら下げて、小型水中モーターで、ジャンジャン新鮮な水を流し込んであげる方法をとり、薬は一切使っていません。回復のポイントは、彼女の“ほら穴”も一緒に入れてあげたこと。“ほら穴”の中に居る事で、こちらは様子が見えませんでしたが、どうやら落ち着ける様子でした。隔離して3日もしたら、“バイオハザード”な目でこっちを睨みつけていましたっけ。。。
プレコ飼育には“ほら穴”は欠かせません。





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「ビビる」です・・・。おい!シッポ見せろー!
子育て中は、いかんなく“父親”ぶりを発揮していたのですが、子供たちが巣立った後は、元の木阿弥。。。引き篭もってます(爆。




温和な種類とは言っても、そこはプレコ。。。時には凶暴な一面も持ち合わせているんですね。。。勉強させて頂きました。。。




この2ペアでこの春、もう1~2回産卵させてみようかと画策しています。。。




という訳で、『L134』に関しては、知的好奇心がお腹いっぱいになりました!



次なる課題が見つかるまで、また地下に潜るとします。。。



その時まで、ごきげんよー!さよならぁ~!!
















産卵の基礎データを確認・掲載しておきます。
勘を頼りに飼育するタイプ(爆・・・なので、あまりこういったデータや数字を重要視しないのですが、せっかく、大真面目に取り組んで来たのですから、比較検討してみます。
ただ、たった4回分の数値なので信憑性はおろか、単に傾向を掴む程度と考えてください。私見たっぷりなのも予め断っておきますです。。。







『竿支部』こっそり開店・・・。釣り人お待ちしております。。。





※①は「30cmキューブ実験」、②③④は「60cm規格専用水槽」。 ⑤⑥追記分



(A)産卵/孵化概況について。

産卵確認日/孵化確認日(日数)/ 巣立方法/巣立初日(日数)/巣立最終日(日数)/回収匹数/死亡数/ペア名 オスxメス
 
① 2008.05.01/**不明(不明)***/強制回収/********(14日)/2008.05.15(15日)/26匹/12匹/内弁慶x肝っ玉
② 2009.01.10/2009.01.16(6日)/自然巣立/2009.01.27(17日)/2009.02.01(22日)/32匹/1匹/内弁慶x肝っ玉
③ 2009.02.19/2009.02.27(8日)/自然巣立/2009.03.08(17日)/2009.03.11(20日)/22匹/2匹/ビビるxくるくる
④ 2009.02.27/2009.03.05(6日)/自然巣立/2009.03.18(19日)/2009.03.24(25日)/38匹/1匹/内弁慶x肝っ玉 ※飛出し

⑤ 2009.04.11/2009.04.17(6日)/自然巣立/2009.04.28(17日)/2009.05.01(20日)/30匹/7匹/ビビるx肝っ玉セントリーノ
⑥ 2009.04.16/2009.04.23(7日)/自然巣立/2009.05.05(19日)/2009.05.12(26日)/29匹/2匹/内弁慶xくるくる

⑦ 2009.06.02/2009.06.08(6日)/自然巣立/2009.06.19(17日)/2009.06.25(23日)//2匹/内弁慶xくるくる

※(日数)は、産卵確認日から起算。 

この数字の羅列から導き出せるのは、おおよそ二つです。

先ず一つ目は、強制的に稚魚を保護回収するよりも、オスにしっかりと子育てをさせて巣立った稚魚を保護したほうが、その後の生存率が格段に高いという点。これは「ペックオゥティア」だけなのかもしれませんが、その傾向があまりにも顕著です。ちなみに①の死魚12匹は、保護後約1週間の内に集中しています。
2006年に卵塊(エッグ・クラスター)を見つけて回収した時も、卵30数個に対して、結局6匹しか育て上げることが出来ませんでした。死んでしまった30匹近くの稚魚は、全て原因不明の死です。毎日毎日1匹ずつ、2匹ずつ・・・と徐々にじわじわ死んでいきました。1週間程度で落ち着くのが特徴です。

二つ目は、稚魚の数(卵の数)が多ければ、それだけ巣立つまでの日数が増える(巣立ちが遅い)という点。これは当然といえば当然ですかね?子育てをするオスとしても、それだけ手間がかかるという事なのでしょうか?
このお魚の場合、孵化は産卵から27℃で1週間ぐらいです。その後、ヨークサックが消化されるまで1週間~10日。ヨークサックが消化され、お腹が空いて“ほら穴”を飛び出すまで3日~1週間。。。ですので、産卵から巣立ちまで『オスの子育ては約3週間』と見ておけば、間違えありません。ちなみに産卵は夜間に行われます。

〈追記分〉今回は、それぞれのオスとメスが違うパートナーを選んで産卵しました。てっきりペアの“絆”は深いものだと考えていたのですが、、、敢え無くその考えが、ものの見事に崩れ去りました・・・(爆。

(追記2009.05.12) 5月2日にヒーターが壊れてしまい、数時間だけ水温が22℃まで下がってしまいました。。。その関係もあってか、⑤の稚魚に犠牲が出てしまいました。ごめんよ。。。
それはそうと、オスの子育てには個々の方針があるようで、「内弁慶」はじっくり育てる傾向があるようです。





(B) 産卵当日の水質データについて。

産卵確認日/室温/水温/pH/伝導率

① 2008.05.01/24.5℃/27.1℃/pH6.2/190μS/内弁慶x肝っ玉
② 2009.01.10/20.0℃/26.9℃/pH6.7/160μS/内弁慶x肝っ玉
③ 2009.02.19/17.0℃/27.0℃/pH6.0/210μS/ビビるxくるくる
④ 2009.02.27/15.5℃/27.0℃/pH5.9/230μS/内弁慶x肝っ玉
⑤ 2009.04.11/23.0℃/27.1℃/pH6.7/130μS/ビビるx肝っ玉セントリーノ
⑥ 2009.04.16/23.6℃/27.1℃/pH5.6/290μS/内弁慶xくるくる

⑦ 2009.06.02/26.5℃/27.1℃/pH5.9/250μS/内弁慶xくるくる

これらの数値からは、あまり読み取る要素がありません。。。水温はほぼ一定、pH数値の違いは、水換えのタイミングによるものです。。。
強いて言えば、ペアとしての傾向が見受けられる程度。『内弁慶x肝っ玉』ペアはpHが低くて、伝導率が高めの時に産卵する傾向があります。
対して『ビビるxくるくる』ペアは、pH高めで伝導率が低い状態で産卵。。。しかし、1回だけのデータではなんとも言えません。。。

〈追記分〉産卵のタイミングと水質について、多少なりとも傾向が見出せてきたような感じがします。。。「L134」の産卵はメスが主導権をもって行われるものと思っていたのですが、どうやら、産卵のタイミングを計るのは、“オス”なのではないか?と。。。今回、ペアが入れ替わったにも関わらず、「ビビる」はpHが高めの時にメスに産卵させ、「内弁慶」は逆にpHが低い時にメスに産卵させる、、、という傾向が見出せます。。。
いや、実際は水換え後で伝導率が低い水質を「ビビる」が好み、逆に水が古くなり始めて伝導率が上がった水質を「内弁慶」が選んでいるようにも見えます。
事実、「肝っ玉セントリーノ」は「ビビる」の導きにサクっと産んでいますし、「くるくる」は「内弁慶」のほら穴に10日近く居候して産みました。という事は、メスに産卵を促す要素において、伝導率は深い関係があるものと考えられます。しかも、それはメスではなく、オスが選ぶものなのだと・・・。ん~、、、深い。
ちなみに、⑥のpHが低くて伝導率が高いのは、この水槽には、今③④の幼魚が同居しており、その分汚れかたが速いからです・・・。産卵を済ませたので、水換え頻度をあげていこうと思います。。。




(C) 産卵確認前日/当日の気象データについて。

産卵確認日/前日天気・当日天気/前日気圧・当日気圧/前日日没時刻・干潮時刻/当日日出時刻・満潮時刻/潮周り

① 2008.05.01/晴・晴/1013.7hPa・1013.8hPa/18:25・18:10/04:48・01:35/若潮/内弁慶x肝っ玉
② 2009.01.10/雨・晴/1009.6hPa・1000.2hPa/16:44・21:59/06:49・05:15/大潮/内弁慶x肝っ玉
③ 2009.02.18/晴・晴/1016.6hPa・1023.2hPa/17:24・17:27/06:22・10:13/小潮/ビビるxくるくる
④ 2009.02.26/曇・雪/1020.5hPa・1017.9hPa/17:32・25:09/06:12・06:21/中潮/内弁慶x肝っ玉
⑤ 2009.04.11/晴・晴/1017.1hPa・1016.9hPa/18:08・24:37/05:13・05:17/大潮/ビビるx肝っ玉セントリーノ
⑥ 2009.04.16/晴・晴/ 995.5hPa・1004.6hPa/18:12・25:25/05:06・07:12/中潮/内弁慶xくるくる

⑦ 2009.06.02/曇・晴/1000.8hPa・1006.4hPa/18:51・17:36/04:27・00:14/小潮/内弁慶xくるくる

まぁ~、ものの見事にバラバラです(超核爆。。。
ロリカリアの産卵は、大潮の潮周りが良いとか、低気圧が接近した時が良いとか、気圧が安定している時はダメだとか・・・、色々と言われておりますが、上記のデータを見る限りは、そういった事は全く関係していない、、、といわざるを得ないみたいです(滝泪。。。
唯一、目を見張る傾向は、『夜中から朝方に掛けて潮が満ちている状況』で産卵は行われている可能性が高い、という点ぐらいですかね・・・。
基本的に水槽は屋内に設置されていますから、屋外の天気や風など関係ないと言ってしまえばそれまでです。しかし、部屋を暗幕等で真っ暗にしていない限り、彼らは敏感に夜と朝と昼を感じているのかもしれません。それと野生動物は潮の動きには敏感なので、潮の干満ぐらいは把握しているでしょう・・・。
私が住んでいる地域では、特に冬~春のあいだ、夜中~朝方に掛けて潮が満ちる時期が集中しています。そういったことから、日本では冬~春に繁殖報告が多いのかもしれません。産卵を狙うならこの時期とするのは必然?なのかもしれませんね。。。






ご参考まで。。。
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by ybkj | 2009-04-02 06:23 | 縞縞鎧鯰

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