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「ファロウェラ・マリアエレナエ」の紹介。

皆さん、こんばんは。連夜登場のファロ支部ybkjです。

8月は何かと忙しい・・・、子供の夏休み、お盆、海水浴、そして出張などなど。。。
なので、ノルマ10エントリーのためにも早いうちに回数を稼いでおこうって言う魂胆です。


昨日は、『2枚組』の代表選手である「ファロウェラ・ビッタータ」をご紹介致しました。。。見分け方のコツを覚えれば、結構、簡単に見分けがつく事を判って頂けたと思います!

さて、今日は、もう一つの組である『3枚組』の代表選手をご紹介致します!!
名前は、ちょっと言いにくいのですが、「ファロウェラ・マリアエレナエ」と言います。


「ファロウェラ・マリアエレナエ」の紹介。_b0088646_2358734.jpg良いのが撮れたら差し替えます。見難くてスイマセン。お腹がポンポコリンなのは、卵を持っているから。















Farlowella mariaelenae Martin Salazar 1964

ロカリティ;-
Rio Meta上流域、Rio Guaviare、Rio Apure流域、Rio Orinoco流域

名前の由来;-
スペイン女性の名前、Maria Elenaにちなんでつけられたようです。



※ 「ファロウェラ・グラキリス」は「ファロウェラ・マリアエレナエ」。
この誤解も、「ファロウェラ・アクス」が「ファロウェラ・ビッタータ」同様に世界的に間違って流通しているようです。「ファロウェラ・グラキリス」も「ファロウェラ・アクス」と同じく、地域色の濃い種類で、観賞魚として流通することは滅多にないファロウェラです。採集される場所の違いからも誤解されていることが判ります。










Farlowella mariaelenaeは、ファロ支部的には『3枚組』、分類学的には本種のみで構成されているF.mariaelenaeグループに属しています。見分け方のポイントは、ファロウェラ・ビッタータ同様、以外と簡単です。

① 腹側のウロコが横並びに3枚であること。
② 「口から吻(鼻)の先端までの長さ」が、「胸ビレ」の長さよりも短いこと
③ 「胸ビレ」の長さが、「胸ビレの付け根から尻ビレまでの距離」よりやや長いこと
④ 「尾ビレ」にフィラメントが伸びていること。

注)②と③がちょうど「ファロウェラ・ビッタータ」と反対になっている事に注目して下さい!!

「ファロウェラ・マリアエレナエ」の紹介。_b0088646_04833.jpg

「ファロウェラ・マリアエレナエ」の紹介。_b0088646_041943.jpg



A) どうしてF.mariaelenaeだけでグループになったのか?
腹側のウロコの数や尾びれのフィラメントなどは、F.nattereriグループに共通している特徴なのですが、尾びれの模様が「ファロウェラ・マリアエレナエ」は途切れずに縁取っているのに対して、F.nattereriグループのお魚は縞々になっている、と言う違いがあるからです。また、吻の長さがF.nattereriグループの方がかなり長い、などの理由から違うグループとして掲載されました。


B) 流通について。
このお魚も「ファロウェラ・ビッタータ」と同じ故郷、オリノコ川流域に多く生息しています。なので、「ベネズエラ便」と「コロンビア便」には、必ず「ファロウェラ・ビッタータ」に混じって入荷します。実際のところ、「ベネズエラ便」で入荷した本種と「コロンビア便」で入荷した本種では、多少違いがあるような気がしますが、身体的特徴や計測数値を照らし合わせると、両方とも本種であることが確認出来ます。


C) 生息環境。
pH : pH5.0 ~ 7.0
水温 : 24.0℃ ~ 30.0℃
水流 : 緩やかな流れ
ファロ飼育難易度 : ★★☆☆☆ (★が多いほど飼育難易度高い)


D) 実勢。
販売サイズ : 8cm ~ 17cm SL
販売価格  : JP¥900 ~ JP¥1,700 (ファロ支部調べ)
入手しやすさ : ★★☆☆☆ (★が多いほど入手困難)


「ファロウェラ・マリアエレナエ」の紹介。_b0088646_0211855.jpg


「ファロウェラ・ビッタータ」に比べると性格は臆病で、いつも流木の陰に隠れるように生活しています。その反面、状態の良い個体に出会えれば、長期飼育が比較的容易な種類とも言えます。水質の適応は他のファロウェラよりも高いようで、その幅は広いと感じています。



さて、夕べ、水槽に居るファロウェラを見直してみて、、、
「あれ?アクスじゃないの?ビッタータ??」と思った方が居るかも知れません。。。
もう一度、よーっく確認してみて下さい。

案外、Farlowella mariaelenaeってこと良くある話ですよ~。。。


by ybkj | 2006-08-02 00:37 | 枝の分類

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