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「オトシン」いろいろ 3

皆さん、こんばんは。ファロ支部ybkjです。。。

夕べ、NHK観ました?
私は不覚にも心から“感動”してしまいました!え?何が?ですって???
そりゃ~、あーた、「我が青春のキャンディーズ」にですよ!懐かしかったぁ~。。。


さてさて、それはさておき・・・。

オトシンの第3弾です。





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Otocinclus flexilis Cope, 1894

ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチンあたりに生息しているお魚です。以前は、Otocinclus arnoldi Regan, 1909 と Otocinclus fimbriatus Cope, 1894と区別されていたようですが、1997年の研究で、この2種類は、オトシンクルス・フレキシリスのシノニム(同種異名)と判断されたようです。
性格はいたって臆病で先ず人前に姿を見せることはありません。その上、すばやく泳ぐのが得意なので中々良い写真が撮れませんの。。。他の種類のオトシンとはちょっと変わった模様のオトシンクルスで、最大の特徴は、後ろ半分が透明な背ビレでしょうか・・・。まとまって入ってくる事が少なく、オトシン・ネグロのブラジルWC便、もしくはアルゼンチンWC便に混ざる事があるようです。基本的に混じり抜くしか入手手段は無いのですが、「ブラックトップ・オトシン」などのインボイスで本種のみ流通することもあるようです。。。お目目がくりくりで可愛いオトシン、それが「オトシンクルス・フレキシリス」。




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Parotocinclus maculicauda (Steindachner, 1877)

毎度、お馴染み「パロトシンクルス・マクリカゥダ」です。もはやオトシンクルスではないのですが、まぁ一応“オトシン”でありますからして。。。ブラジルはリオ・デ・ジャネイロ出身のお魚さんです。とても綺麗な模様をしていて人気がありますが、その分、誤解が多いお魚さんでもあります。と言うのは、生息環境は、ゴロ石が多く水草よりも藻やコケが生えているような中流域なのだそうです。イメージとしては、日本の「ヨシノボリ」っぽい環境なのかな??流れを好み、石や流木を這いずり回るように活動し、動物性のエサも好んで食べます。特に石につくヌルヌルしたコケ状のものはよく食べるように感じてます。。。
溶存酸素も大事ですが、高水温にはとても弱いお魚。コケは、相当お腹が空いていないと見向きもしません。。。
最近はブラジルからの便が規制されているようで、入荷がめっきり少なくなってしまいました。。。



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Parotocinclus sp. "Pernambco"

「パロトシンクルス・ペルナンブコ」の名前で購入したパロトシンクルスです。似たようなお魚にParotocinclus spilosoma (Fowler, 1941) や Parotocinclus Cesarpintoi Ribeiro, 1939 などが居ります。。。この3種類はいずれもブラジル出身ですから、本当に近い種類なのかもしれませんね・・・。
見かけ通り丈夫なお魚さんで、その振る舞いはまさしく「小さなプレコ」。パワフルですばやく、エサもよく食べます。。。欠点は、水草を食べてしまう点でしょうか?普段は流木の陰に上手~く隠れて出てきませんが、ライトを消した瞬間、物凄い勢いで活動を始める、そんな飼育者泣かせなお魚さんです。。。



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LG2 ?

さて、、、そして、問題なのはこの個体。。。普通に「オトシン・ネグロ」として購入してきた訳ですが。。。
『オトシン・ネグロ』をHisonotus leucofrenatus (Ribeiro, 1908)とするならば、この個体を“ネグロやんけぇ~”とするにはあまりにも違いが多過ぎる気がします。。。例えば「体色」。この子には水色が入っています。。。例えば「尾びれ」。H.レウコフレナタスは、尾びれの下半分がしっかり色素で埋められていますが、この子はオセロ柄。まぁ、そうは言っても、判別の方法が判りませんし、きちんとした分類もされていませんし。。。なので「LG」(Loricalia Gattungの略)の名札がついているんでしょうね・・・。WC(野生捕獲)で入荷したオトシン・ネグロの販売水槽をよーっく探してみると、必ずと言っていいほど、“痩せっぽちチビすけ”なこの子たちが居るはずです。
そうそう、この模様のオトシン・ネグロ、実は大きくならないので、個人的には『ネグロのようでネグロじゃない“オトシン・ネグロ”』として扱ってます。あっ、そうか、だから『LG2』なのか!

あれぇ~?LG2ってH.レウコフレナタスに同定されたんだっけ?本部、ちゃもさん・・・。



はぁ~、ややこしいので、もう止めます・・・(自爆。。。




by ybkj | 2006-12-06 01:18 | おとしん

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