「オトシン」いろいろ 4

皆さん、こんばんは。ファロ支部ybkjです。

2004年08月に「オトシンクルス・コカマ」、俗に言う「ゼブラ・オトシン」が種として同定されてから暫く経ちます。。。その容姿は、『オトシンクルス属』の中でも飛びぬけて美しく、とても印象的なお魚でした。。。ペルー出身のお魚。ファロ支部はちょっと苦手・・・。



そして、それから約1年半後の2006年12月(つまりはつい先月なのですが)、『オトシンクルス属』に新たな仲間が加わりました!

もうすでにご存知の方もいらっしゃるでしょうが、ちょっとだけ、紹介することとします。


b0088646_23255526.jpg



Otocinclus batmani 「オトシンクルス・バットマニィ」 Pablo Lehman A., 2006

主な生息地は、コロンビアのRio Pureに流れ込む小さな支流、ペルーのイクィトスに近いアマゾン川なのだそうです。と言う事は、アマゾン川上流域にあたるわけですから、今までに流通している(混じりとして)可能性もありそうなお魚です・・・。

名前の由来は、アメリカンヒーロー、バットマンにちなんでつけられました。尾びれの模様が、“バットマン”のシンボルであるマークに酷似しているところが決めてになったようです!
インボイスならともかく、文献、しかも同定種としてアクセプトされた名前がコミックからつけられたとは、いかにも21世紀らしいと言うのでしょうかね・・・。

見た目、「O.マクロスピルス」や「O.ホッペィ」に似ている感じがします。。。



そして、今年早々、「ニューオトシンネグロ」でお馴染みの『コルンバタイア属』にも新しい種類が同定されました。
名前は、Corumbataia briskii 「コルンバタイア・ブリスキィ」 Ferreira & Ribeiro, 2007、と言うそうです。。。今まではトカンチンス川やアラグアイア川(広い意味でアマゾン川水系)からの個体が多く流通していましたが、この「C.ブリスキィ」は、パラグアイ水系のお魚です。とても興味深いお魚さんに違いありません。。。


両種とも、ご縁があったら、是非飼育してみたいお魚さんですね!!



そんじゃ、本日はオトシンを3種類ご紹介致します。。。プラス、コケについてもほんの少し。








b0088646_2345449.jpg


Otocinclus hasemani Steindachner, 1915

ブラジル便、特にゴイアスとトカンチンスあたりの便にたまぁーに入ってくるようです。本種のみでまとまって入って来る事は稀だと思いますが、1年に2~3回出回る感じがします。特徴は、「鼻の先から尾びれの先まで、体の中心一直線に入る線」と「薄~い黒で縁取られた尾びれ」です。高水温にも案外強く、水質適応力もそこそこ持ち合わせています。。。「O.ホッペィ」同様、とても活動的なオトシンクルスで、スクーリングにも積極的に参加する、陽気なお魚さんです。成長してもせいぜい4cmがいいところの中型オトシン。「オトシンクルス・ハセマニィ」と読みます。






b0088646_23555548.jpg


Hypoptopoma sp.

現在、勉強中です。。。「ヒポプトポマ」だと思っていますが、「ナンノプトポマ」な気もしています。
もっとしっかりと観察したいのですが、普段は、全く姿を見せてくれません。。。この写真も、偶然撮れたようなものなんです。写真を観察するかぎり、「ヒポプトポマ」の特徴であるアブラ鰭が無いようにも見えます・・・。となると、「ナンノプトポマ」と言う事になるのですが、「ナンノプトポマ」にしては、背ビレから尾びれまでの距離が長い・・・。ん~、、、はっきりしたら、また記事に致します。。。水草が多く茂る水槽の奥側にいつも潜んでいるようで、この種類のお魚は、水草まみれな場所がお好きなようです。





b0088646_0113645.jpg


Schizolecis guntheri (Miranda & Ribeiro, 1918)

いわゆる“オトシン”と呼ばれるカテゴリーの中で、「P.マクリカゥダ」に匹敵するくらい大好きなお魚です。その名も「スキゾレシス・グンテリィ」。。。
ギュンテリーと呼ばれることが多いのですが、「gu」の後に「e」が入っていませんので、「ギュ」ではなく「グ」ではないかと・・・。(そんな事はどうでもいい・・・)なので、ファロ支部としては「S.グンテリィ」と呼びます。
で、この「S.グンテリィ」。オトシンとしては上級者向けのお魚さんです。中々、長生きしてくれないオトシンとして有名です。ファロ支部でも結構苦労しました!入荷はそんなに多くないですから、入手するのに苦労し、、、可哀想な事に相当数をあの世に送り込みましたし・・・(血泪。
出身はブラジル南部。リオ・デ・ジャネイロ、リオ・サン・パウロあたりです。基本的には「P.マクリカゥダ」と同郷。生息環境も近いものがあっていいはずです。。。
水質的には適応力がありますし(pH5.0~pH6.5ぐらい)、少々の溶存酸素不足にも耐えられます。高水温は苦手ですが、28℃を越えるか越えないくらいなら、何とかなります。。。それでも、死んでしまうしまうんです。

何匹も殺した挙句、判った「飼育条件」があります。。。それを、こっそりと教えちゃいましょう。(よっ、太っ腹!!)

① ろ過が利いているのは当たり前として、かなり成熟した水槽であること、
② 水流を嫌うので、淀む場所があること、(もしくは、水槽全体が穏やかな水流であること)
③ 淀んだ場所に、流木ないしは、石があること、
④ 一番重要なのですが、↑の写真のような「緑のコケ」が生えていること。

このお魚も他のロリカリア同様、コケはリグニンのために摂取するだけで、その他は動物性のタンパク質を必要としています。しかし、そのリグニンは、こういう「緑のコケ」からしか摂ろうとしないんです。消灯後はそれなりに活動していますが、日中(点灯中)は、この「緑のコケ」から絶対に離れようとはしません。。。

ここで間違ってはいけないのが、彼らの食欲で「緑のコケ」は駆除出来ない、と言う事です。彼らは、「緑のコケ」を利用しているだけなのです。一説では、流木や底石に生える「緑のコケ」に寄生する微生物を多く摂取する傾向があるとのことでした。



b0088646_0344358.jpg


そういえば、この人たちも“ここ”がお気に入り。。。何か因果関係があるのかもしれませんね。


ファロ支部では、“コケ”も水槽全体の大事なバランスの一員としてみなしています。なので、一切、“コケ”を悪者扱いすることはありませんし、無論、駆除などしません。。。
と言うか、「S.グンテリィ」や「P.マクリカゥダ」を長生きさせるためには、絶対に必要だと考えていますので、そのまま自然に任せています。。。


コケも見ようによっては、美しい!と思うのです(爆。。。



[PR]

by ybkj | 2007-01-16 01:12 | おとしん

<< 「ファロウェラ・ビッタータ」ペ... 「オトシン」ニモ? >>