「黒色水域」バルゲスおじさん・・・。

皆さん、こんばんは。ファロ支部ybkjです。。。

さて、先日少しだけご紹介致しました「黒色水域」・・・。

この水槽の飼育における方針は、俗に言う『ブラックウォーター(BW)』管理です。環境のイメージは“ネグロ川”上流域を意識してみました。
実際に行った事など無いのですが、まぁそれなりに色々と聞いたり調べたりして・・・。

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泳いでいるお魚は、こちらも“ネグロ川”上流域を意識したお魚で統一してみました!






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先ずは「コリドラス」その1。
“ネグロ川”には、いわゆる「Orange Head-Top Species」(頭のてっぺんがオレンジ組)の「コリドラス」が多く生息していると言われています。。。逆に言うと、頭頂部がオレンジ色したコリドラスは“ネグロ川”の出身であることが圧倒的に多いと思って問題ないと思います。また、このお魚群は、非常に旺盛な繁殖力を擁しているようで(特にオスに顕著)、同種異種を問わずに産卵行動をすることでも有名です。ですから、これらの産地で捕獲されるコリドラスは特徴が似通った種類が多く、その筋専門の方でも見分けが難しいと言われているようです。

さてさて、我が「黒色水域」のコリドラスも例外ではなく、曖昧なIDとなっています。。。

手前のコリドラスはほぼ「Corydoras duplicareus Sands, 1995」(C.デュプリカレウス)で間違えなさそうです。これだけ黒い線が太いと本種であると断言できます・・・よね?

この黒い線が細い個体は「Corydoras adolfoi Burgess, 1982」(C.アドルフォイ)とするのが一般的です。しかし、黒い線が何ミリ以下なら「C.アドルフォイ」、何ミリ以上なら「C.デュプリカレウス」という素朴な疑問を、具体的な数値できちんと著した文章を見たことがありません。また、同定作業をしたバルゲスおじさんが「C.アドルフォイ」を同定してから、サンズ君が「C.デュプリカレウス」を同定するまで、何故13年もかかっているのか??同一研究者によって両種が同定されていないところにも、大きな「?」を感じてしまいます・・・。
個人的には、この2種類は同一種類で、単に線が太い個体群と線が細い群が混在しているのではないかと考えています。

ちなみに両種の身体的特徴の違いとして、『胸鰭の骨が、「C.デュプリカレウス」はノコギリ状になるのに対して、「C.アドルフォイ」は平ら』なのだそうですが、そんな細かいところを、いつどうやって観察すればよいのでしょう?・・・。バルゲスおじさん、教えてよ!


次に後ろ側でピンボケ(ごめんよー)してしまっているコリドラスは、いわゆる「C.ニューアドルフォイ」という種類です。こちらも“オレンジ頭”のID曖昧魚です。元々は「Corydoras sp. cf. burgessi」だそうです。つまりは、『コリドラス属なんだけど種類は不明で、バーゲシーっぽいんだけど独立種に同定するのは無理すぎる』、と、とってもややこしいお魚さんです。
ちなみに、このお魚には、もっとすっきりした名札がついています。コリドラスのLナンバー版である、『Cナンバー』がついています。それによると、このニューアドルフォイは「C121」。。。
「C.アドルフォイ」に「C.バーゲシー」の背ビレが合体したような「コリドラス」です。






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いわずと知れた我が「リネロリカリア推進委員会」四天王の一角「Rinerolicaria sp. "Bercelos"」です。。。
ファロ支部に来てからは、水質適応性の実験やら、気まぐれ飼育者の気まぐれやらであっちこっちの水槽に引越しさせられていましたが、ようやく永住の地を提供することが出来たようです。このお魚は名前にバルセロスと入っている通り、ネグロ川出身の「リネロリカリア」です。実際は上流ではないのでしょうけど、まぁネグロ川って言う事で!
この水槽でじっくりと飼育していきます。。。





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「オトシン・ネグロ」です。。。本名は「Hisonotus leucofrenatus (Ribeiro, 1908)」(ヒソノタス・レゥコフレナタス)。名前に“ネグロ”とついていますがネグロ川出身ではありません。。。本来はブラジル南部に多く生息している小さいロリカリアです。名前の由来は、体が黒っぽい茶色をしていることから“ネグロ”とつけられたようです。以前のレイアウトから住んでいたので、そのまま入れています。。。





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「コリドラス」その2。
通称「コリドラス・コルレア」、本名「Corydoras parallelus Burgess, 1993」(C.パラレルス)と言います。欧米では「Two-Line Cory」(2本線コリドラス)の販売名で、Cナンバーは「C002」の名札がついています。バルゲスおじさんが得意な、こちらも“オレンジ頭”なコリドラスです。とても高価で貴重な種類のコリドラスのようです。流通は極少数が特定の期間のみ・・・。
この子達(2匹居ます)、実は頂きものです。。。大事に飼育してますよー!!
お婿さんを探していますが、今シーズンはもう無理かなぁ・・・。



お魚は上記の種類だけです。


ディフューザーで酸素量と水流をしっかり確保して、pHはファロ支部の基本「pH5.5」をキープしています。
BWした水槽は、飼育水が見事なまでに“薄い”「ウーロン茶」もしくは「ほうじ茶」の色をしており、ビジュアル的にはあまり良くありません。60cm規格だというのに、水槽の奥が良く見えない・・・。

なお、特に注意が必要なのはBWしたとしてもpHは思ったほど下がらないと言う事です。しかしながら、日々のきちんとした管理に基づいてBW化することは、BWに生息するお魚の特徴を引き出せると考えております。
50Lばかりの水で、ネグロ川を再現できるとは考えていません。むしろ、この水槽で泳いでいるお魚たちにとってみたら、これっぽちのBWなど、“飼育水に色がついた程度”のことでしょう。。。


しかし、わがままな飼育者は「黒い水」に憬れるのです。。。




ちなみにどれだけ「茶色い」かというと、、、

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上の「C.コルレア」の写真と、同じ感度、露出、シャッタースピードで撮りました。
特に底砂の色を比べて頂くと、かなり茶色いのが判って頂けると思います。(砂は両方とも田砂)




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by ybkj | 2007-02-27 01:41 | 黒色水域

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