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「オトシンクルス」の飼育条件とエサについて。

皆さん、こんばんは。ファロ支部ybkjです。

水槽を始めて、一番最初にぶち当たる悩み、、、それが「コケ」なのですが・・・。

悲しい事に、「コケ」が生えてくる忌まわしさにばかり気を取られ、肝心な部分を疎かにされているアクアリストの多い事多い事・・・。
水槽を管理していく上で「コケ」もまた、重要な要素だと言うのに・・・。

おっとっと、、、いきなり喧嘩ごしなのは映画「パッチギ」を観ていたからでしょうか??

それはさておき、今日は、『コケ取り要員』だの『コケ取り部隊』だの『コケ取り名人』だの、、、けったいなあだ名を付けられて、無駄に消費されていく「オトシンクルス」の飼育条件とエサについて、少し話してみたいと思います。。。


Otocinclus macrospilus Eigenmann & Allen, 1942
石に着生している緑色のポツポツこけを食んでいます。


※先に断っておきます。。。今日のお話しは「オトシンクルス」のお話しですので、「ヒソノタス」、「パロトシンクルス」、「ヒポプトポマ」、「コルンバタイヤ」等々、他の『オトシン』と通称されている種類のお魚には当てはまらない事の方が多いのでご注意下さい。



最初に考えなければいけない事として、、、“何故、「オトシンクルス」は簡単に死んでしまうのだろう?”ということ。。。
先ずはここの部分をしっかりと検証しなければなりません。

「オトシンクルス」が死んでしまう理由はたくさんありますが、流通段階で、しっかり調子が戻っていたとするならば、
『オトシンが死んでしまった!』=『飼育者の落ち度』と、なるわけです。。。
巷でよく言われている主な死因は、“餓死”でしょうか?次は“原因不明”、“水合わせ不足”・・・、あたりでしょうか。。。
逆に、「水槽環境が悪い」とか、「水槽管理が出来ていない」ことを死ぬ理由にあげる謙虚なアクアリストは少ないですよね。。。
しかし、死因には必ず原因が潜在しています。そして、その原因を作っているのは、紛れも無く「水槽の絶対的支配者」である、我々飼育者であることを忘れてはいけません。。。

あっ、“大磯砂の水槽に流木だけ入れて、「オトシンクルス」を数十匹ゴッチャと入れて販売しているようなショップの個体”は言語道断です。。。こちらがいくら原因を探ってもどうしようもありません。プロであるショップがこんな事しているからオカシクなるんだ!
(最後まで読んでいただければ、何故、言語道断なのかが判ると思います)

それと、どのお魚でもそうなのですが、10匹に1匹ぐらい居る、どんな環境でも絶対死なない“兵”(つわもの)。。。これも、この理論の範疇からは逸脱するのかもしれません。。。



Otocinclus macrospilus Eigenmann & Allen, 1942
本当はこんな環境(ファロウェラ専用)好きじゃないようですが、我慢して順応してもらっています。。。



最初に「オトシンクルス」の生息環境ですが、、、一言で言うと、とても『リッチな水域』で生活していると考えた方が良いと思います。。。
彼らの主な活動の場は、「大きな川の支流のワンド」、または「流れがあるかないかの穏やかな支流の浅瀬」、もしくは「川の淀みのリリーパッド」です。。。
これらの環境の共通点として考えられるのは、

-流れが緩い、または限りなく止水、
-水草や浮き草が繁茂している、
-昼夜の水温変化が穏やか、

と言えると思います。。。
これらの環境は、「オトシンクルス」だけではなく、当然のことながら、他のお魚や両生類、爬虫類にも人気がある場所のはずです。
その理由ですが、こういった場所には、非常に栄養豊かな泥底が堆積していますし、燦々と降り注ぐ太陽、そして、その恩恵を利用するたくさんの植物性・動物性プランクトンが発生しているからです。
それらを求めて、小さな小魚が集まり、その小魚を求めて中型・大型魚が集まってきます。。。
繁茂した水草や浮き草の根は、小魚たちの格好の隠れ場となり、また、産卵の場を提供します。。。豊富な栄養、豊富な酸素、そして、幾多の生物が集う場所。。。それが「オトシンクルス」の生活の場だと思うのです。。。


さて、「オトシンクルス」は“草食性”と一体だれが決めたのでしょうか?まぁ、確かに「コケ取り」としての有効性は認めざるを得ませんが、、、こんなにも『リッチな水域』で生活している彼らが、水槽では何故、ひもじく“コケばかり”を一生懸命に食べなければいけないのでしょう?



Otocinclus huarorani Schaefer, 1997
隙あらば、生きてるヒレなんかも旨いんだよなぁ~。


自然界での「オトシンクルス」は、右を向いても左を向いても、上に行っても下に行っても、エサ・エサ・エサ、エサに囲まれています。。。
動物性・植物性プランクトン、死骸、水草、コケ、流木、枯葉、水生昆虫、などなど。。。

「オトシンクルス」と言えども「ロリカリア科」のお魚ですから、必須栄養素として「リグニン」は必要です。「リグニン」は植物細胞にしか含まれていない高分子化合物ですから、必ず植物質のものを食べなければいけません。。。そして、動物である以上、タンパク質も摂取しなければなりませんから動物質のものも食べます。
しかし、彼らはそのリッチな環境が故に、迷うことなく、自分の周りにある全てのものを食糧としているはずなんですね!そりゃそうですよ、効率重視の野生動物ですから。。。

つまりは「オトシンクルス」は100%雑食性なのです。ですから、水槽環境では、コケはもちろんのこと、アカムシやイトメ、混泳魚の死骸に、有茎草の芽や葉、人口のエサ、、、などなど、水質が高いレベルで安定していれば、手当たり次第、何でも食べるんです。
何でも食べるはずなのですが、入れられた水槽が立ち上げて間無くで、水質が落ち着いていなく、「茶ゴケ」しかまともに食べれるものがなかったとしたらどうします??


何故、「オトシンクルス」が死んでしまうのか、、、判ってきましたか?

んじゃ、もう少し、展開して行きましょう。



Otocinclus vittatus Regan, 1904
悲しいかな、、、死んだ「ファロウェラ」に群がる「オトシンクルス」達。。。ハイエナのよう・・・。


水槽を立ち上げて、暫くすると、「茶コケ」が生えてきます。すると、アクアリストは、うっとうしがって「オトシンクルス」を入れます。と、、、一晩で「茶ゴケ」は無くなり、「オトシンクルス」は死んでいきます。
はたまた、亜硝酸も消え、だいぶ安定した水槽に突如、「緑やらポツポツやら黒いコケ」が生えてきます。すると、アクアリストは「オトシンクルス」を入れます。思ったほどコケが取れていないことも多いでしょう。思ったとおりにコケが無くなることもあるでしょう。しかし、「オトシンクルス」は死んでしまいます・・・。
「コケ」が無くなって慌ててエサを与え始めても、食べてくれません。仕舞いにはエサの量が増えていき、食べ残しが腐敗し、水が汚れて、そして、不必要な水換え。。。正に悪循環。「オトシンクルス」も悪循環に乗って死んでしまう・・・。


何故、餓死するの??

いいえ、実際は、、、「餓死」は結果であって、死んだ原因は他にあります。。。

で、死んだ本当の理由は、


『あなたの水槽の水と環境が“リッチ”
じゃないんです。ざんねぇ~ん。(古』





“リッチ”である条件は、もうすでに上述しました。。。
つまり、色んな生物や植物、目に見えない微生物レベルから植栽した水草や混泳しているお魚たち、それら全てがバランスよく管理された「水槽」じゃないと、彼ら、我がまま育ちの「オトシンクルス」は生きていけないのです。

では、そんな「水槽」って、どういう水槽なのでしょう。。。

ベストだと思うのは、『めちゃくちゃ水草植えまくって、二酸化炭素バリバリ強制添加で、メタハラがんがんの水草水槽』だと思うんです。
流れを嫌う「オトシンクルス」ですし、エアレーション(ブクブクやディフューザー)などの窒素が大量に含まれた溶解空気から酸素で呼吸するより、水草が光合成したPureな酸素の方が彼らの性に合っているでしょう。そして、繁茂した水草はエサとなり、隠れ家となり、プランクトンの棲家となり・・・。混泳している仲間や他のお魚が“たまぁ~に”死んでくれれば(爆、完璧ですよね!!バランスの取れた、完成度の高い「水草水槽」ならば、彼らには天国となることでしょう。

まぁ、後は、そんなお洒落水槽に、「カージナルテトラ」50匹を泳せる代わりに、「オトシンクルス」50匹泳がせる度胸のあるアクアリストが居るのかどうか?ってことなのですが。。。
ちなみに、そういう水槽でADAのコンテストに出展してもらいたいものですが・・・。(んじゃ、おまえがやれって?あたしゃ、そんな度胸はありません。。。)

よく聞く話ですよね、“うちの「水草水槽」は、ろくにエサもあげてないのに「オトシンクルス」死なないんだよなぁ~”って。自慢ぽく・・・。
それは、水槽の水と環境が“リッチ”な証拠です。堂堂と自慢して良いと思います。

「水草水槽」以外でも十分飼育することが出来ますよ!要は、“リッチ”なクォリティにすればいいだけの事。色々と考えると、いろんな方法論がありますので、皆さんのイマジネーションで“リッチ”な水槽を「オトシンクルス」のために作ってあげてください(願。。。



今日のまとめです。

「オトシンクルス」の鼻先に無理してプレコタブを近づける前に、許される限り、お金も時間も脳みそもしっかりと使って、お手持ちの水槽を“リッチ”にしてあげましょう。。。

バランスが取れた“リッチ”な水槽なら、わざわざ餌付けたり、わざわざコケさせたりする必要は全くありません。彼らは何か食べてますから。逆に言うと、そういう水槽ならエサは何でもOKということです。。。

今日のこのお話しは「Otocinclus オトシンクルス」のお話しです。

「リッチ」と「富栄養」は違いますよ。「リッチ」な水槽を作り上げるには、かなりの忍耐と知識が必要です。



結論です。

水質・環境が「リッチな水槽」なら、「オトシンクルス」は死にません。(きっぱり




最後に、「過剰な水合わせ」、「過剰な水換え」、「水質を顧みない定期的な水換え」でも、「オトシンクルス」は時に簡単に死んでしまいます。



理由?もうお解かりですよね。。。














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by ybkj | 2007-05-19 02:06 | おとしん

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