「スキゾレシス・グンテリィ」喰いよったぁ~。。。
アクアとは奥の深~い趣味でありまして、、、生き物を扱うが故に起こり得る「ハプニング」・・・。
まさか、こんな形でこのお魚に裏切られるなんて・・・(爆。
Schizolecis guntheri (Miranda-Ribeiro, 1918)
『一種入魂』でご紹介した「スキゾレシス・グンテリィ」ですが、一部記事の内容に“嘘”がありました。
いや、嘘というより“発見”としたほうが良いのかもしれません。。。
しかし、私としてはかなり長い時間を費やして本種をじっくり観察し、文献を読み下し、海外のフォーラムを参照し、時間と興味の許す限り情報を収集して、自信を持って『一種入魂』で記事をお届けしたのですから、善くも悪くも、裏切られたような気がします・・・。
本種「スキゾレシス・グンテリィ」は、周囲環境に合わせて体色を巧みに変えることが出来ます。一見調子が悪そうな色をしていますが、決してそうではありません(笑。。。
底砂である田砂の明るいベージュ系色にしっかり自分の色を合わせて、カモフラージュしているのです。。。
つい先日までは底に降りてくることがほとんど無かった本種なのですが、最近、複数の「S.グンテリィ」が底でモゾモゾしているのをよく目撃するようになりました。。。
どうして??
そうかぁ、、、目的は『アカムシ』だったのかぁ・・・。
やっぱり、なんだかんだ言っても「ロリカリア」の端くれなんだねぇ~。。。
どうやら、『アカムシ』を食べるのがブームになっているようです。普段はガラス面を高速で「アムアム移動」する本種ですので、そのせっかち癖が出るのでしょうか、わざわざ底のアカムシを咥えて、流木の上に移動してイナバウアーかましてました。。。(君ちゃんはトンビか!)
お魚にはきっとお魚の事情があるのだと思います。。。
結局は、その環境で最も効率よく栄養が確保できるエサがあれば、そこに住んでいるお魚は、全てそのエサに傾注する、って事なんですね。。。
(「オトシン」飼育のエサについては、いずれじっくりとお話ししようと考えています)
私の数多ある趣味の中に「フライ・フィッシング」があるのですが、この釣りには有名な言葉があります。
「マッチ・ザ・ハッチ」(Matching the Hatch)とか、「マッチ・ザ・ベイト」(Matching the Bait)という言葉なのですが、要は、、、
“そこに居る魚が好んで捕食している虫(幼虫だったり、サナギだったり、成虫だったり)や水生生物(魚だったり、甲殻類だったり、両生類だったり)に似せた毛ばりを使えば、釣れないほうがおかしいでしょう!”
という考え方なのです。お魚は「合理的に効率よく獲れるエサの形状や習性や季節を記憶する能力に長けている」と、言われています。。。
まぁ、この水槽に関して言えば、『アカムシ』が最も合理的に効率よい食べ物なのでしょう。。。
かと言って、全ての「S.グンテリィ」が『アカムシ』を食べるとは限りません。プレコタブをルーティンにしている水槽では、あるいはプレコタブが彼らにとって、最も合理的に効率よいエサになり得るかもしれないからです。。。
「オトシン」をはじめ、餌付けが難しいとされる「ロリカリア科」には、食べないからと言って次から次へと新しいエサを与えるのではなく、飼育者が“これ!”と決めたエサ(種類は何でもよい)を根気よく少量ずつ与えることが重要です。。。
そうすれば、いつか必ずそのエサを、もっとも合理的で効率がよいエサと認識してくれる日が来るでしょう。。。
後は、飼育者の根性と愛情があれば・・・。
いずれ詳しく・・・。
眠そうな顔、、、「S.グンテリィ」・・・(劇爆。
や
by ybkj | 2007-04-21 01:31 | おとしん